皆様お元気でいらっしゃいますか。
あっという間に6月になりました。4月、5月はほとんどお休みでしたのでご報告することがあまり有りませんが、5月末に初めての試みで、自分の解説入りの鼓童公演を開催させていただきました。皆様に興味を持っていただきましたことを本当に幸せに思います。この6月初旬にも京丹後「和久傳の森」で鼓童の野外公演を開催いたします。こちらでも私の解説入りの公演となります。その後はNHKの収録と来年上映を予定しておりますシネマ歌舞伎「阿古屋」の編集作業を主に行います。そして7月2日、3日と「和久傳の森」からのご縁をいただきまして、丹後文化会館にて私の舞踊公演を開催させていただきます。皆様お時間がございましたら「天橋立」をお楽しみいただきながら、舞踊公演にもお運び下さいますようお願い申し上げます。
そして7月中旬にも私の解説入りの鼓童公演を九州の日田市、延岡市、そして八千代座で開催させていただきます。また8月には鼓童35周年の記念公演をサントリーホールで開催いたします。「出逢い」、「螺旋」、「飛翔」と3日間の公演でございます。私は出演いたしませんが、この16年間佐渡に通いながら創って参りました様々な作品を連ねて皆様にお届け致します。過去にもお話ししてまいりましたが、2001年から佐渡に伺いまして2003年と、2006年の鼓童と私とのコラボレーションの公演が終わりましたら、佐渡に通うことも無いと思っておりましたが『今年も…来年も…』というお話を頂きながら続けてまいりますうちに、2012年に芸術監督に就任しまして、気づけば16年間も通っているのでございます。
鼓童の打ち手が、皆で一日中お稽古をしている姿や、佐渡の素晴らしい自然に触れることで自分自身を回復することができた16年だったと思います。八千代座とのお付き合いも25周年を過ぎ30周年に向かうわけでございますが、このように東京には見られない素晴らしい地方色のある場所で自分の作品を作ってこられたことは大変幸せなことだと今になって犇々と感じます。そうすることで何もかも揃った歌舞伎座の舞台の幸せというものも改めて感じることが出来るような気がします。
この6月末には梅雨に入ります。皆様どうぞお身体お気を付けてお過ごしくださいませ。