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◆2018年12月


皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 いよいよ師走となりました。十一月は先月も申し上げました通り八千代座での映像と舞踊の公演をさせて頂きました。去年初めてこの公演をさせて頂きまして、皆様に気に入って頂けるかなと思っていましたが、今回も満席で迎えて頂きまして本当に有難く思っております。これから三十周年に向かって八千代座の公演をどのような方向で進めていくかという事を全力で考えているところでございます。八千代座公演の後は金沢で「妙成寺五重塔建立四百年」イベントのトークショーを行いました。現地の方々にも大変ご協力頂きまして、大きな劇場ではありましたが無事に公演を迎えさせて頂きました。妙成寺の五重塔がこんなに美しくあるということを初めて知りました。またお寺様のお話によりますと、妙成寺は日本ではなかなか地域的な問題で認知度が低いという事だったので、今回皆様にご紹介できた事はとても良かったと思っております。今はさぞ紅葉が美しい妙成寺となっていることでございましょう。 そして、17日は「越路吹雪愛の讃歌を歌う」の今年最後の公演を大阪で行いました。去年から越路吹雪さんの御縁を頂きましてシャンソンを歌ってきましたが、11回目の公演ということで歌うことに少しは慣れてきたような気が致しました。また三橋美智也さんの追悼公演などにも出させて頂きまして歌の素晴らしさを改めて感じる事が出来ました。今月のコメントは長いコメントをする事が出来ないのでございます。と申しますのは、十二月歌舞伎座公演の中村壱太郎さんの「於染久松色読販」のお染の七役の稽古と、そして「壇浦兜軍記」の中村梅枝さんと中村児太郎さんのお稽古に明け暮れていたからでございます。特に二十七日からは地方公演の皆さんも東京に集まりまして、朝から晩までのお稽古でございましたので、このコメントも慌てて書いているところでございます。

 今年は暑い夏でございましたが、12月に入りますと、さすがに寒さもやって参りました。風邪も流行っているようでございます。なんとか無事にこの十二月公演初日を開けまして皆様にお喜び頂けますればと思う次第でございます。また「阿古屋」においても私は、道に外れた「岩永左衛門」を演じさせて頂きますが、これも若者に対する応援の気持ちからという事でお許し頂きたいと思っております。 それでは皆様劇場でお待ち申し上げております。

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