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◆2022年10月


 皆様いかがお過ごしでしょうか。今月のコメントが遅れてしまいまして大変申し訳ありませんでした。7月、8月の南座での舞踊公演と歌舞伎公演が終わり、9月は舞台をお休みさせていただきまして、9日にビルボード大阪でコンサート開かせていただきました。100数十席でしたが満員の盛況で、ご来場くださいましたお客様から大阪の熱気というものを感じることができ、誠にありがとうございました。その後は11月八千代座演奏会のときに出版されます「八千代座公演30周年メモリアル写真集」の構成や、10月御園座の「本朝廿四孝」のお稽古などを皆でしておりました。この度の「奥庭・狐火の場」は捕り手ではなく、狐と一緒に舞うような「奥庭」を務めようということで新しく作らせていただいておりました。

 

 そして9月24日、25日は大手町のサンケイビル地下2階に有るレストランで「ORENOコンサート」を開催させて頂きました。小さい所で歌うのはお客様が本当に近くおられまして、大変恥ずかしい思いをしながらのコンサートでございました。このORENOコンサートの最後に「サムワン・トゥー・ウォッチ・オーバー・ミー」を歌わせていただいたのですが、これが今年歌う最後の歌になるなあ・・・と思っていました。これまでも厳しい状況の中でコンサートを開かせて頂きましたが次は来年の春以降に開催させて頂きます。

 

そして今月の御園座は長期公演でございまして、体力的にも大変なのですが、お陰様で10月1日に無事に初日が開き、精一杯「本朝廿四孝」務めさせていただいております。9月後半は、その準備として東京での稽古等もございましたし、名古屋に移動してからも舞台稽古や明り合わせ、また皆さんと打ち合わせをしているうちに、こうしてコメントが遅れてしまったのでございます。今月は御園座と宿泊所の往復の毎日でございます。休演日も体調を整えながらのんびりと過ごしたいと思っております。御園座が終わりますとすぐに八千代座へ向かいます。今年の5月に八千代座30周年ということで一度長期公演は終わりましたが、今回は杵屋勝国先生の最後の八千代座ということもあり「阿古屋」の「三曲糸の調」を長唄と一緒に演奏させて頂きます。これもまた小さい公演でございまして、私は衣装無しで演奏しようかと思ったのですが、それでは俳優としてお恥ずかしいことでもあり、阿古屋の扮装をして八千代座の舞台に上がらせていただきます。今後はこうした小さな公演で伺いたいとも思っております。

 そして10月31日、11月1日には「十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念」の歌舞伎座特別公演ということで、私は「勧進帳」の義経を務めさせていただきます。仁左衛門さんと新團十郎さんとご一緒させて頂きますのも楽しみでございます。その後は、11月、12月の襲名披露興行に向かって心身ともに整えて努めなければならないと考えております。

 10月の半ばまでは名古屋も暑い日がございますが、去年も半ば過ぎると突然寒くなるという体験をいたしました。

 皆様もこの気候不順の折、お体お大事にお過ごし下さいませ。


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